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英中銀、年内計5回の利下げ必要も 軟着陸にリスク=テイラー委員

2025年07月03日(木)00時38分

イングランド銀行(英中銀)のテイラー金融政策委員は2日、英経済のソフトランディング(軟着陸)がリスクにさらされており、最近の指標は年内に4回ではなく5回の利下げが正当化されることを示唆しているという認識を示した。5月撮影(2025年 ロイター/Maja Smiejkowska)

[ロンドン 2日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)のテイラー金融政策委員は2日、英経済のソフトランディング(軟着陸)がリスクにさらされており、最近の指標は年内に4回ではなく5回の利下げが正当化されることを示唆しているという認識を示した。

テイラー氏はポルトガル・シントラで開催された欧州中央銀行(ECB)主催の国際金融会議で講演し、「これまで英国のソフトランディングはあり得るとみていたが、インフレの上振れリスクは依然残っている」と指摘。「現時点でそのソフトランディングはリスクにさらされているとみており、需要の弱さと貿易の混乱が拡大するにつれ、26年には下振れシナリオが軌道から外れる可能性が高まっている」と述べた。

また、ブルームバーグTVに対し、大幅利下げが必ずしも必要ではないと語った。同時に「第1・四半期における一定の衝撃やノイズが、経済と世界情勢に関する私の見通しを曇らせた」とし、悪化見通しは「われわれは利下げの軌道をたどる必要があり、25年には市場が示唆する四半期ごとの4回のペースではなく、5回の利下げが必要であることを示唆している」と述べた。

ロイター
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