ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因は農薬と地下水か?【最新研究】
Parkinson's Disease Linked to Living Near Golf Courses—New Study
「ゴルフ場のある水道供給地域で地下水を使っている住民は、ゴルフ場のない地域と比べて発症率がほぼ2倍であった。また、私設の井戸を利用する人に比べて発症リスクは49%高かった」
本研究は上記のように結論づけているが、先行研究でもパラコートやロテノンといった農薬に含まれる化学物質と、神経変性疾患との関連が示されている。
「メイヨー・クリニック(Mayo Clinic)」によると、パーキンソン病は、震え、動作緩慢、筋肉のこわばり(筋強剛/きんきょうごう)など神経系に影響を与えるという。
これは遺伝要因と環境要因が複合的に作用すると考えられており、男性は女性よりも1.25倍発症しやすいとされる。初期症状には、顔の表情の乏しさ、歩行困難、発語の不明瞭さなどが挙げられる。
パーキンソン財団(Parkinson's Foundation)によると、中西部の一部を含む「ラストベルト」では特に症例数が多いという。また、カリフォルニア州南部、テキサス州南東部、ペンシルベニア州中央部、フロリダでも高い発症率が報告されている。
また、「アメリカ疾病対策センター(CDC)」によると、ユタ州ではパーキンソン病による死亡率が12.4%と全米で最も高く、カリフォルニア州では死者数が4289人に達するなど最も多い。
パーキンソン財団の医療アドバイザーであるマイケル・オークン博士は、X(旧Twitter)に次のように投稿した。